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BLOG / 人材育成・行政DX

公務員に必要なデジタルスキルは、日々の仕事から考えたい

「デジタル人材」と聞くと、プログラミングやAIに詳しい人を思い浮かべるかもしれません。でも、公務員の仕事に引き寄せて考えると、もっと身近なところにも学びの出発点があると思います。

デジタル庁が9月9日に公開した人材育成の検討会資料には、これから求められる人材像や、身につけたスキルをどう見えるようにするか、といった論点が挙がっています。私はこの話を、日々の仕事で何を工夫してきたかを振り返る機会として捉えたいと思いました。

これからの人材育成について、議論が始まっている

検討会の概要によると、2027年度以降の政府目標や取組方針に向けて、デジタル人材育成の方向性を検討するものです。第1回の資料は9月9日に公開されました。

議論する項目をまとめた資料4では、AIの進化やサイバーセキュリティを踏まえた人材像、スキルの継続的な見直し、資格やスキルの可視化などが取り上げられています。まだ検討段階なので、これから具体的にどのような方針になるかは、続く議論を見ていく必要があります。

何を覚えるかの前に、何に困っているか

新しい技術が出てくると、何から勉強すればいいのか迷います。そんなときは、自分の仕事で手間がかかっていることをひとつ思い浮かべると、学ぶ方向が決めやすくなるのではないでしょうか。

たとえば、同じ数字を何度も転記している。申請書の記入漏れが多く、確認の電話に時間がかかる。部署によって集計の仕方が違い、取りまとめのたびに修正している。こうした場面には、表計算の使い方だけでなく、様式や仕事の進め方を見直す余地もありそうです。

どこを変えればよいかを考えるには、その業務を知っていることが役立ちます。省略できない確認は何か、誰と相談する必要があるか。制度や現場を理解しているからこそ気づけることもあるはずです。

もちろん、業務を知っているだけで技術まで分かるわけではありません。自分でできることと、詳しい人に相談したいことを分けてみる。その過程で、次に学びたいことも見えてくると思います。

小さな改善も、書き残しておきたい

私は、研修を受けた記録と一緒に、仕事で試したことも残しておくとよいと思っています。「何に困っていたか」「何を変えたか」「どうなったか」。まずは、この3つを短く書くだけでも十分です。

案内文を直した、集計項目の意味を関係部署と揃えた、確認する順番を変えた。大きなシステムを導入した経験でなくても、自分が考えて動いた部分を言葉にしてみてください。

結果については、実際に確認できた範囲で書きます。作業時間を測っていなければ、無理に削減率を出す必要はありません。うまくいかなかった点も含めて残しておくと、次の改善に使えます。

AIを使う場合も同じです。所属先で認められた環境で試し、出力を確認したり直したりする時間まで含めて、仕事がどう変わったかを見ることが大切だと思います。

今の仕事を説明する言葉が増える

こうした記録は、異動の希望を伝えるときや、上司との面談でも役立ちます。「この研修を受けました」に加えて、「学んだことを、この業務で使いました」と話せるからです。

将来、転職を考えることがあれば、公開できる範囲で同じ経験を説明できます。住民の情報や内部資料を持ち出すのではなく、自分がどんな課題に向き合い、何を担当したかを伝えるわけです。

デジタルスキルを身につけるというと、今の仕事とは別の勉強を始めるように感じるかもしれません。まずは、日々の仕事を少し進めやすくするために何を学ぶか。私は、そこから考えてみてもよいと思っています。

初公開:2026年9月10日/参考資料の確認:2026年9月10日

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