内容更新:

BLOG / 自治体DX・利用者対応

システムの不具合を案内するとき、情報の時点まで伝えたい

「システムが使えないそうです」と聞いたとき、その情報はいつのもので、どの機能についての話でしょうか。利用者に案内する前に、そこまで確かめたいです。原因を直す仕事とは別に、今分かっていることを正確に伝える仕事も必要だと思います。

e-Govポータルは9月29日10時の追記で、9月28日9時頃から19時頃にかけて接続しづらい状況が発生したものの、解消したと案内しました。同じ追記では、28日12時15分頃から14時20分頃に電子納付サイトへアクセスできなかった事象も、解消済みとしています。

ここで取り上げる二つの事象は、公式案内上では解消済みです。現在の稼働状況全体を保証するものではなく、今回の案内を手がかりに、日々の利用者対応で情報をどう整理するかを考えます。

最初のお知らせだけで判断しない

今回のページには、接続しづらい状況の発生を伝えた本文と、その後の解消を伝える追記が同居しています。最初の段落だけを読むと、まだ対応中だと受け止めてしまうかもしれません。

案内する際には、タイトル、更新日、追記まで確認する。そのうえで「いつからいつまで、どんなことが起き、今はどう案内されているか」を短くまとめたいです。資料を転送するだけでも、確認した時点を添えると、受け取る側が情報の新しさを判断しやすくなります。

利用できない機能の範囲を確かめる

ログイン、申請の送信、納付など、利用者が行いたいことによって困る場面は違います。ある機能の不具合を見て、すべての手続きが止まっていると広げて説明しないようにしたいです。

問い合わせを受ける場面を想像すると、まず必要なのは、何をしようとして、どの画面で、いつ止まったかを整理することだと思います。原因が分からない段階で、利用者の操作ミスやシステム側の問題と決めつけず、公式に示された影響範囲と照らし合わせます。

分からないことは、確認先につなぐ

接続が戻ったことと、その人の申請や納付が完了したことは別の確認です。送信できたか分からないときに、一律にやり直しを勧めるのではなく、受付状況を確認する方法や担当窓口の案内を確かめたいです。

期限や代わりの提出方法についても、障害のお知らせだけから推測せず、その手続きを所管する機関に確認する。説明できる範囲と、確認が必要な範囲を分けることで、利用者が次にどこへ相談するかを伝えやすくなります。

案内を更新するところまでが仕事

庁内や窓口で不具合の情報を共有したなら、解消の案内も同じ相手に届くようにしておきたいです。発生時に作ったメモが残り続けると、後から見た人に古い状況が伝わってしまいます。

今使っている案内をひとつ選び、参照先、確認日時、更新する担当が分かるか見直してみる。日常の小さな情報共有でも、次に確認する場所が決まっていれば、情報を更新しやすくなると思います。

こうした経験を振り返るなら、「問い合わせに対応した」だけでなく、どの情報を確かめ、何を未確認として残し、誰につないだかを整理する。実際に行った範囲で説明すれば、状況を整理して相手の判断を助ける力が伝わります。技術に詳しくなることとともに、情報の時点と範囲を丁寧に扱う力も育てたいです。

初公開・参考情報の確認:2026年10月1日(事象発生:9月28日、解消の追記:9月29日10時)

関連する記事

引用元・参考資料